−7.8℃を長時間キープ!! 米国生まれの保冷剤「クーラーショック」の実力をチェック。

管理人は、クーラーバッグ用の保冷剤にLOGOSの「倍速凍結・氷点下パック」を使っています。
サイズは、M、L、XLの3種類揃えており、ソロキャン、ファミキャンで、サイズや個数を使い分けています。

カブで行くツーリングキャンプでは、クーラーバッグは「ソフトくらこ」を使っていますが、容量は10Lしかないので、食材と保冷剤の割合をどの程度にするかは悩みどころ。

1泊なら問題ありませんが、2泊となると、たくさん食材を入れたいけど、保冷剤も大きいのを入れないと保冷力が保たない…。難しいところです。

保冷剤は「軽量コンパクト」「保冷力」「持続力」を満たしていることが理想だと思います。
倍速凍結・氷点下パック」も、ある程度満足していますが、もうちょっと理想に近づいた保冷剤をご紹介します。

「COOLER SHOCK(クーラーショック)」とは?

今回紹介するのは、COOLER SHOCK(クーラーショック)という米国生まれの保冷剤です。
最近、日本でも人気が出てきているようです。

「COOLER SHOCK」は医療分野である血液輸送のために開発された技術を応用して生まれた保冷剤。

血液の輸送には規定の温度を長時間維持することが求められ、クーラーショックは-7.8℃を長時間維持する保冷剤として設計されています。

「クーラーショック」は氷と比較した場合、同じ保冷力に必要とする量も少なくて済むので、クーラーボックスの重量は軽減され、スペース効率も向上します。

ということで、-7.8℃を長時時間キープする保冷剤が登場しました。

ピークの「保冷力」を抑えて、「持続力」をアップしているようです。
また、「量も少なくて済む」(水と比較してですが..)とのことで、「軽量コンパクト」にも期待できそうな製品です。

 

-7.8℃を長時時間キープ

「クーラーショック」の最大の特徴は「-7.8℃を長時間キープ」というところ。

定番の保冷剤、LOGOS「倍速凍結・氷点下パック」の場合、以下のような温度変化となります。
-10〜12℃程度を6時間キープして、その後は急激に温度が上がる仕様です。

-7.8℃と比べると、かなり低い温度になりますが、6時間は少し短い気がします。

それに対して「COOLER SHOCK」は「-7.8℃を長時時間キープ」とのことで、6時間よりは長く保持できると思われます。


「クーラーショック」の温度変化のグラフも公開されています。
「氷点下パック」のグラフとは条件が全く違うので、単純に比較はできませんが、かなり長時間、低音をキープしています。
(「氷点下パック」のグラフは、保冷剤の表面温度で、こちらはクーラー内の温度の変化です。)

後ほど「クーラーショック」「氷点下パック」の同じ条件での比較テスト結果もご紹介します。

 

3つのサイズ

「クーラーショック」にも、サイズが3種類あります。

左から、S、M、Lサイズ。
詳細スペックはこちら。

クーラーショックSサイズMサイズLサイズ
サイズ
(幅x高さx厚さ)
19x16.5x2.5cm25.5x25.5x2.5cm35.5x25.5x3.8cm
重量約400g約920g約1800g
予冷時間約8時間約12時間約12時間
価格(税別)720円1,100円1,680円

Lサイズは、かなり重量級。あまりみたことがないビッグサイズですね。


クーラーバッグのサイズや保冷時間によって、クーラーショックのどのサイズが、何個必要か、という目安も公開されています。

ざっくり言うと、Lサイズ1個で、Mサイズ2個分、Sサイズ4個分という感じ。

ファミリーキャンプなどでよく使われる45L級のクーラーボックだと、1日でMサイズが4〜5個が目安。

管理人がツーリングで利用している「ソフトくらこ」は容量10Lなので、1日ならSサイズ3個くらいかな。

 

使用準備(注水)が必要

クーラーショックは、使用前に準備が必要です。

一般的な保冷剤は、買ってきて冷凍庫で凍らせれば使えるのですが、クーラーショックは水を入れてから凍らせます。
水を入れるのは、初めて使う時だけで、その後は普通の保冷剤のように、冷凍するだけで使用できます。

水を入れる前のクーラーショックは、薄っぺらく、中に粉状のものが入っているようで、振るとシャカシャカと音がします。
水を入れると粉が膨らみ、ゲル状になる仕組みです。

それでは、水を入れる手順を説明します。
まず、クーラショックの隅にある、の白いキャップを外します。

ちなみに、ペットボトル飲料などは、キャップの根元にリングがあり、開封時にキャップとリングが分離して、開封したことがわかりようになっていますが、クーラーショックには、リングはありません。
(Amazonのレビューなどで「リングがないので中古品だ」といったクレームがあったので念のため)


注水口に、ロートを挿し水を入れます。(複数個のセット購入をした場合は、ロートが付属するようです)

水の量は、

  • Sサイズ:355ml
  • Mサイズ:830ml
  • Lサイズ:1660ml

と決まっていますので、計量カップなどを使って入れます。


水を入れ終わったら、内部の空気を押し出してから、注水口に付属のゴム栓を押し込みます。


最後にキャップをしっかり閉めたら完成です。


水を入れる前の重さは42gでしたが、水を入れた分、重くなりました。

手で触った感触は、普通の袋の保冷剤のように、柔らかい状態です。
冷凍するとカチカチになりますので、冷蔵するときは形を整えて冷凍庫に入れましょう。

 

LOGOSの「倍速氷点下パック」とサイズ比較

定番の保冷剤Logosの「倍速氷点下パック」とクーラーショックのサイズを比較してみます。

クーラーショックSサイズMサイズLサイズ
サイズ
(幅x高さx厚さ)
19x16.5x2.5cm25.5x25.5x2.5cm35.5x25.5x3.8cm
重量約400g約920g約1800g
予冷時間約8時間約12時間約12時間
価格(税別)720円1,100円1,680円
LOGOS 倍速凍結・氷点下パックMサイズLサイズXLサイズ
サイズ
(幅x高さx厚さ)
19.6x13.8x2.6cm25.5x16.4x2.5cm25.5x19.5x3.5cm
重量約600g約900g約1200g
予冷時間約18~24時間約18~24時間約18~24時間
価格(税別)980円1,180円1,380円

重量の軽い順に並べてみると…

  1. クーラーショック S:400g/720円
  2. 氷点下パック M:600g/980円
  3. 氷点下パック L:900g/1180円
  4. クーラーショック M:920g/1100円
  5. 氷点下パック XL:1200g/1380円
  6. クーラーショック L:1800g/1680円

重さが保冷力はほぼ比例すると思いますが、両製品とも、同じくらいの重さのものは、同じくらいの価格となっています。

クーラーショックは、予冷時間が短いという特徴もあるようです。


続いて、実物でも比較してみます。

それぞれの最小サイズ、「クーラーショック S」と「氷点下パック M」の比較です。
「クーラーショック S」の方がやや小さめ。


形状は、「氷点下パック」が四角いプラスチックケースになっているのに対して、「クーラーショック」はレトルト食品のような袋状。
どちらも最大厚さは2.5cmほどですが、印象としては「クーラーショック」の方が薄く感じます。

続いて、「クーラーショック M」と「氷点下パック L」「氷点下パック XL」の比較。
「クーラーショック M」と「氷点下パック L」は、ほぼ同じ重さですが、面積は「クーラーショック M」の方が大きめ。「氷点下パック XL」に近いですね。


厚さの比較。
上から、「氷点下パック L」「氷点下パック XL」「クーラーショック M」の順です。

「クーラーショック M」がやや薄めの形状ですね。

形状については、クーラボックスとの相性や、好みもあるかと思います。
管理人の「ソフトくらこ」は、薄型なので、保冷剤も薄い方が使い易そうです。

LOGOS「倍速氷点下パック」と比較

クーラーショックと、LOGOSの「倍速凍結・氷点下パック」の保冷能力を比較しみてたいと思います。

容量10Lのソフトクーラーバッグ「ソフトくらこ」に、保冷剤と温湿度計を入れ、クーラバッグ内の温度変化をチェックします。

同時に周囲温度も測定し、その差(周囲温度に対して、クーラーバッグ内が何℃冷えているか)をグラフにしました。(測定は、毎日同じ時間に開始し、周囲温度の変化も同じような環境で実施しました。)

使用した温湿度計は、データを記録し、Bluetoothでデータを読み出せるので、クーラーバッグを開けずに、温度をチェックできます。

クーラショックS VS 氷点下パックM

まずは、こちらの比較。

  • クーラーショック S:400g/720円
  • 氷点下パック M:600g/980円

クーラーショックSの方が軽くて、小さいので、やはり保冷力は弱いですね。
ただ、クーラーショックSの方が、温度の上昇は緩やかで、10時間後には、わずかながら温度が逆転しています。

 

クーラショックM VS 氷点下パックL

続いては、こちらの比較。

  • クーラーショック M:920g/1100円
  • 氷点下パック L:900g/1180円

ほぼ重さが同じですので、性能比較にはこちらの方が良さそうです。
以外にも、開始直後のピーク値は、クーラーショックの方が冷えています。
「-7.8℃を長時間キープ」というスペックですが、使用開始直後はそれ以下の温度まで冷えるようです。

また、氷点下パックはプラスチックのハードケースですが、クーラーショックの外装は熱伝導率に優れたアルミニウム素材などでできているため、温度の伝わりが早く、よく冷えるのかもしれません。

その後、2時間程度で温度は逆転されますが、9時間後にはクーラーショックが再逆転。
13時間経過でも、-5℃程度維持しています。

2つのグラフを1つにしてみると、氷点下パックが、後半急激に温度が上がるのに対して、クーラーショックは、ずっと緩やかに温度が上昇しています。

「-7.8℃を長時間キープ」というスペックが、グラフにもよく現れていると思います。

 

実際の使用ではどうか?

先程の比較では、クーラーバッグに保冷剤のみの状態でしたが、実際には冷えた食材や飲み物も入れて使用します。

その場合の保冷力はどの程度維持できるのか、実際にキャンプで使って確認してみました。

クーラーバッグ内は、こんな感じ。
「クーラーショック S」と、キンキンに冷えた缶が3本、冷凍したペットボトル、ソーセージ、袋のポテサラなど。

8月初旬の夕方、クーラーバッグに中身を入れてカブに積載しキャンプ場へ出発し、1時間ほどで到着。
翌日、お昼頃に帰宅するまでの温度変化です。
標高の高いキャンプ場だったので、気温は25℃以下でした。

夕食時に開閉した後は、翌朝に開けるまで10℃以下を維持してくれました。
気温がそれほど高くなかったというのもありますが、400gの保冷剤にしては、かなり優秀ではないかと思います。

2泊でも、Sサイズ2個か、Mサイズ1個でもいけるかもしれませんね。

 

まとめ

今回は、米国生まれの保冷剤「クーラーショック」をご紹介しました。

そのスペックの通り、安定した長時間の保冷に適した保冷剤でした。

保冷時間が短いのも魅力のひとつ。
いつも保冷剤は冷凍庫に入れっぱなしで、冷凍庫が狭くなっていたのですが、クーラーショックならキャンプ前日の夜から冷凍庫に入れても間に合います。

価格も、競合の「氷点下パック」と変わらないですし、これからもっと人気が出るかもしれませんね。

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