この冬から「バンドック ソロベース」を導入し、久々にハンモックから地上に帰ってきました。
ソロベースって、すごく基地感あるんですが、その雰囲気をもっと盛り上げてくれるのが「陣幕」ではないでしょうか。
「陣幕」とは、サイトの仕切りや風除けに使う幕。
サイズは、大小いろいろありますが、ソロキャンプで使うのは、焚き火の風除け兼、目隠し的な用途で使う「焚き火陣幕」が一般的だと思います。
ということで、管理人が購入したのがこちら。
「Supchamp 焚火陣幕」
Amazonで探すと、多数のメーカーから販売されており、そのうちの1つを購入しました。
一度使ってみましたが、ちょっと不満があったので、もう1つ購入したのがこちら。
「BUNDOK(バンドック) 焚火 リフレクター BD-523」
ソロベースのメーカー、バンドックの陣幕です。(こちらも生産国は中国です..)
価格は、2倍くらいします。
とてもシンプルな製品なので、差がわかりにくい陣幕。
両者には価格なりの差があるのか? 比較してみたいと思います。
Supchampは、中華メーカーのほんの1例ですが、同じような仕様、構造のものが多いので、参考にしてみてください。
収納サイズ比較
収納形状が違いますね。
バンドックは、巻いて筒型。Supchampは、折り畳んで平たい長方形です。
収納サイズは、
バンドックBD-523:約430×75×75mm 700g(実測値:660g)
Supchamp:約410×220×30mm 1.2kg(実測値:1,110g)
形状は好みがあるかもしれませんが、管理人は円筒型の方がカブに積みやすいと思います。
重さは500g差。
同じようなサイズで、バンドック並の軽さの陣幕は他に見当たりませんでした。バイクに積むにはありがたいです。
幕の材質
幕の材質は、以下の通りの仕様となっています。
バンドックBD-523:綿100%
Supchamp:丈夫な綿帆布生地(防火特殊加工処理)
重さを比べてみると、バンドックが319g、Supchampが515g。
後で詳しく紹介しますが、幕のサイズはほぼ同じ。Supchampの方が重い分、厚い生地となっています。
Supchampは「防火特殊加工処理」とのことで、確かに1度使用したときは穴は空きませんでしたが、どれほどの効果があるのかは不明。
バンドックは、Supchampと比べると薄く、特に防火処理もされていないので、ちょっと不安はあります。
色味は、ソロベースと全く同じで、合わせて使うと統一感がでます。生地の感触も似ていて、同じ生地かも?
ポールとペグ
どちらの製品も、2つ折のポールが2本付属しています。
黒くて細いのがバンドック、グレーがSupchampです。
重さは、バンドックが194g。Supchampが361g。
長さはほとんど変わりませんが、材質が、バンドックがアルミ合金、Supchampは「合金ポール」としか書かれていませんが、おそらくスチール系なので差があります。
他の中華メーカーの陣幕も、同じような価格帯のものは、ポールはスチール製でした。
価格差の理由の1つだと思います。
ペグは、どちらも6本付属。
バンドックがVペグ。Supchampが細めのスチールペグです。
バンドックのペグは、ソロベースと同じものです。
ちょっと頼りないので、別のペグに換えてもいいですが、陣幕はタープなどに比べれば、それほど強い力がかかるわけではないので、これくらいでもいいのかもしれません。
幕の比較
幕のサイズや細かい構造をみていきます。
まずはサイズ。
わずかにバンドックの方が高さが低くて横に広い形状です、
重ねてみるとこんな感じ。(Supchampの上にバンドックを乗せた写真)
スペックでは、高さは10mmの差ですが、実物はもう少し差が大きいようです。
左右両端の形状。バンドックはループが縫い付けられており、Supchampはハトメにロープがついています。
下部の形状。ここも同様。ループとハトメです。
この部分からポールを差し込みます。
上部の形状。ポールを上部まで通すと、バンドックは、ここにもループ。ループのハトメにポール先端を通し、ループをロープで引いて張ります。
Supchampは、ポール先端は行き止まり。途中のポールが露出した部分の裏にハトメがあり、そこからロープで張ります。
Supchampはハトメが多用されていますが、穴に対してハトメの外径が小さく、穴周辺の生地をしっかり保持できていません。
1度の使用で、ハトメが外れてしまいました。
ハトメが外れると、最悪の場合、幕が焚き火の上に倒れます!!
幸い、ハトメが外れた時は焚き火は消えていましたが、ちょっともう怖くなって、バンドックの陣幕を購入したというわけです。
設営方法
最初に購入したSupchampには、設営方法の説明は何もありませんでした。
まぁ、簡単な構造なので無くてもできるかな、と思って設営しましたが、これが意外と難しい。
さらに、ロープの長さがギリギリで、さらに難しをアップさせていました。
バンドックには、ちゃんと説明書がついており、その手順で設営すれば、簡単でした。
まず、幕にポールを通します。
ポールを通した幕を、手前側に伏せた状態で置き、両端の角度を調整。
両端とポールの下端の4箇所にペグを打ちます。
幕を立ち上げ、ポール先端から伸びるロープをペグダウンすれば、完成です。
これなら1,2分で完了できそう。簡単です。
Supchampも同じ方法で設営できます。
設営状態の比較
同じようなデザインですが、2つ並べて張ってみると、違いがあります。
まず、パッと見た印象。
管理人はバンドックの方が好きです。なんとなくSupchampはだらしない感じがします..。
だらしなさを出しているのが、幕のダルダル感。
幕を黄色の矢印で張ってますが、幕の端を引っ張ってないので、青いラインにはテンションがかかるのですが、その外側はダルダルするようです。
(そもそも生地が余ってる感もある。)
中華メーカーの多くの陣幕が、同じ引っ張り方をしています。
おそらく、バンドックのように幕の隅にループを縫い付けて引っ張るより、ハトメをつける方がコストが安いんでしょうね。
もう1つ、陣幕としての機能にも関わる違いとして、幕と地面の隙間がバンドックの方が狭いです。
風除けとしては、隙間がない方がいいはず。見た目にもいいですね。
まとめ
バンドックは、ポールや幕の作りにこだわりが感じられ、価格差分の良さがちゃんとある思います。
軽さ、コンパクトさも、バイクに積むにはありがたい仕様となっています。
逆に、Supchampは価格なりの製品。
それでも、安全に使えるのならいいのですが、ハトメが簡単に取れてしまうのは問題だと思います。
中華メーカーを選ぶなら、ハトメはチェックした方がいいです。
(商品画像でそこまで見るのは難しいかもしませんが..。穴に対して外径が大きい方が安心だと思います)
1つわからないのは、幕の防火性能。
コットンなので、簡単には燃えないと思いますが、生地が軽いバンドックはここだけ不安が残ります。
Amazonのレビューでは「防炎剤施工をした」というレポートもありました。手間はかかりそうですが、長く使うならやってみてもいいかもしれません。
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