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パップテント比較!! 「ソロベースEX」 VS 「FOX-BASE」

大人気のソロキャンプ。
おひとり様用のテントもいろいろと種類がありますが、今回ご紹介するのはパップテントです。


定番のBUNDOK(バンドック) 「ソロベースEX BDK-79EX」と、昨年末に発売されたばかりのFUTURE FOX「FOX-BASE」をご紹介したいと思います。


定番「ソロベースEX」

数あるパップテントの中でも、定番となっているのがバンドックの「ソロベースEX BDK-79EX」です。

近くのアウトドアショップで、こちらの下位モデル「ソロベース」が展示されており、ちょっと気になっていたのですが、冬キャンプ用に寒さに強そうなテントが欲しくなりEXを購入しました。

  • 厚めのTC生地
  • スカート付き

これは、寒さに強そう!!

ちょうどフリマアプリで、良さげなのが出ていたこともあり、速攻で衝動買いしてしまいました。


ソロベースEX、初張り

で、早速キャンプへ出陣。

さすがに、冬装備は荷物が増えます。


こちらが「ソロベースEX」。
中古ですが、使用回数はわずかとのことでした。程度は悪くなさそう。


中身は、メインの幕と、メッシュのインナー、ポール4本、ロープ6本、ペグ18本。
総重量5.2kgです。

今まで使っていたモンベルの「クロノスキャビン2」は4.3kgでしたので、かなり重く感じます。
生地が厚めのTCなので重いのは仕方ないでが、その分、暖かそうだし、火の粉にも強いので、テントの近くでも焚き火ができるというメリットがあります。


設営完了。
陣幕も設置し、いい雰囲気です。ちょっとチェアのカバーが色的に浮いてるが..。


寒さについては、気温2度まで下がりましたが、スカート付きで風も入ってきませんし、ぐっすり眠れました。
(寝袋は、モンベル ダウンハガー800#2【コンフォート温度】1℃)

うん、これならもう少し寒くてもいけるかもしれない。


定番を超えてきた!? FUTURE FOX「FOX-BASE」

すっかり、パップテントが気に入ってしまった。

キャンプ後もパップテントに感度ビンビンなところに、見てはいけないツイートを見てしまった…

なんだ、このいい感じのパップテントは!!
大きな前室に、薪ストーブの煙突も使えてる!!

FUTURE FOXの新製品で「FOX-BASE」という製品。

新発売で、数量限定とのこと。
うーん、限定という言葉に弱い。しかも残り少ないらしい。
価格はソロベースEXよりもかなり安いし、えーい買ってしまえ!!

ということで、早くもパップテント2幕目です…。
(お届けは2022年1月下旬)


「ソロベースEX」「FOX-BASE」スペック比較

ここからが今回の本題。

すでにパップテントの定番となっている「ソロベースEX」と、新進気鋭の「FOX-BASE」。
どちらも、よく考えずに衝動買いしましたが、今後どちらを使っていくのか。

並べて張って比較してきました。



まずは、スペックを比較しておきます。

 BUNDOK
ソロベースEX
FUTURE FOX
FOX-BASE
サイズW360xD190xH110cmW375xD200xH110cm
前室高さ130cm150cm
インナーサイズW190xD85xH100cmW190xD90xH110cm
収納サイズW47xD24xH24cmW54xD20xH28cm
素材ポリコットン(TC素材)
(ポリエステル65%
綿35%)
ポリコットン(TC素材)
耐水圧3000㎜
(スカート部は3000mm)
付属品ポール4本
ロープ6本
ペグ18本
エンドキャップ2個
ポール4本
ロープ8本
ペグ18本
エンドキャップ2個
重量5.2kg6.7kg
価格34,800円29,800円

外幕、インナーともに、後発の「FOX-BASE」が、「ソロベースEX」のサイズを微妙に超えてきました。
徹底的に研究し尽くしてきた感じです。

それ以外にも、いろいろと違いがありますので、詳しく見ていきます。


開封

まずは、収納状態から見ていきます。
やや「ソロベースEX」の方が大きめですが、「ソロベースEX」は何度か使用しており、「FOX-BASE」は新品状態。
新品は綺麗に折りたたまれており、少し小さめ収まっているので、収納サイズにあまり差はなさそうです。


大きく違うのが、収納袋の構造。

「ソロベースEX」は、側面から出し入れします。ロープを引っ張り絞る構造で、ファスナーなどはありません。


「FOX-BASE」は、大きなファスナーで開閉する、一般的な構造。
どららかというと、こちらの方が出し入れはし易そうです。

重要なポイントとして、どちらも収納袋は十分余裕のある大きさになっています。
多少ラフに押し込んでも入りますし、グランドシートなども追加で入れられそうです。
また、収納袋外側に付いているベルトで締め上げて圧縮することができます。


中身はほぼ同じ。
幕、インナーと、大きな袋にはポールが4本、小さな袋には、ペグ18本、ロープ(ソロベースは6本、FOX-BASEは8本)エンドキャップ2個が入っています。


こちらが、「FOX-BASE」の全パーツになります。


さらに「FOX-BASE」には、A4の説明書が添付されています。
「ソロベースEX」の説明書は、収納袋に縫い付けられています。

「FOX-BASE」の方が、カラー写真で詳しく、わかりやすい説明書ですが、無くしてしまう可能性は高そう。
一長一短ですね。


前室

パッとみたデザインは、どちらも同じパップテントタイプなので似ています。
サイドウォール、スカートもあり、カラーもほぼ同じ。

でも、大きく異なるのが「前室」です。

「FOX-BASE」は、前室先端の高さが150cmで、「ソロベースEX」よりも20cmも高くなっています。

さらに、生地も前室側だけ長くなっており、前室が高く広く設計されています。

前室の間口付近にローチェアを置き、座って手を挙げてみた写真。
「ソロベースEX」は、手が天井に届きますが、FOX-BASEは届きません。(ちょっと写真がわかりづらい…)


また「ソロベースEX」の前室高さ130cmの中で立ち上がると、ちょっと腰にくるのですが、150cmあれば、ほぼ腰を曲げずにすみます。この差は大きいです。
(モデルの身長は167cm)

高さは広い「FOX-BASE」ですが…
「FOX-BASE」は前室が台形になっており、上部は狭くなっています。高さが全然違うので、あまり気になる差ではないですが、一応ご紹介。

広いのは良さそうですが、個人的には開放的すぎて、秘密基地感がやや損なわれている感じもします。
好みの問題かもしれません。

また、「FOX-BASE」は、前室のポールとサイドウォールを何箇所も結びつけています。
他のテントやタープでも、ポールに幕を縛るというのは、やったことがないですが、ポールの位置や角度に自由が効かないというのは、ちょっと設営が難しかもしれません。
また、12箇所もあるので結ぶのも面倒そう..。

紐をほどいてみると、こんな感じ。風がなければ、別に問題はないのですが、見た目がだらしない..。


カラー・生地

色もよく似ていますが、微妙に違います。
「FOX-BASE」の方が、わずかに濃い緑というか、やや茶色がかったような濃い色です。

この写真がよくわかるかな?収納袋の色も幕と同じです。


生地については、どちらもポリコットン(TC)。

ポリコットンは通気性がよく結露しにくい、遮光性が高い、といった長所があります。
反面、化繊より乾きづらい、重いといった短所もあります。

素材としては、両者ともポリコットンですが、触った感じは「FOX-BASE」の方が、ややさらさらとした感触。
また、遮光性にも差を感じました。

「FOX-BASE」内からでの写真、一番白っぽく写っている先には、薄曇りの日光があります。


こちらは「ソロベースEX」。同じように、日光のある方角を撮ってみましたが、それほど明るくは見えませんでした。

写真としては、感度や絞りが違うで、参考程度にしかなりませんが、肉眼でもやや「FOX-BASE」の方が光が差し込む印象でした。若干生地が薄いのかもしれません。


窓と穴

「ソロベースEX」には、薪ストーブ用!?と話題になった穴があります。

公式には通気用で、ストーブ用ではありませんでしたが、自己責任で煙突にも使えそうな穴でした。

「FOX-BASE」も似た位置に、同じような穴があります。
しかも、正式に「薪ストーブ用」としています。

しかし「薪ストーブのご使用は自己責任でお願いいたします。」とも書かれており、結局は自己責任なのですが、一応公式に認められているという安心感はありますね。

サイズを比較しておきます。
ソロベースは、直径が12cmほど。FOX-BASEはやや大きい14cmくらいです。
(公式には、13cmで、薪ストーブの煙突を通す場合は、120mmのプロテクターが推奨サイズとのことです。)


さらに、「FOX-BASE」にはもう1つ窓が。
背面側中央に、幅50cm×縦30cmの通気用の窓が設けられています。

これで、夏もある程度空気を通して使用することができます。
ただし、開閉が外側からしかできないのが難点です。


撥水、耐水圧性能

TC素材ですので、あまり雨には濡らしたくないですが、「ソロベースEX」は、3000mmの耐水圧があり、少々の雨でも大丈夫です。

「FOX-BASE」は、スカート部分は3000mmという記載があるのですが、他の部分については記載がありません。

メーカーに確認したところ…

スカート部分以外の布には防水加工を施していない代わりに撥水加工を施しています。
具体的にドイツ製のC6撥水材という液体にテント生地全体を二度浸けしていることで、生地の表面は完全に水分を通さない仕様となっております。
そのため、工場との確認では耐水圧3000mm同等の防水性能となっております。
本製品につきましては防水、撥水ともに相当自信がございますのでご安心ください。

とのことでした。

撥水が強力すぎて、耐水圧は不要ということかな?
これなら、「FOX-BASE」も少々の雨は問題なさそうですね。


実際に水をかけてみた動画がこちら。


どちらもしっかり撥水していました。
水が溜まったりしなければ、大丈夫そうです。


スカート

どちらのテントにも、テントの裾の隙間を埋めてくれるスカートがついています。

スカートの長さは、いずれも約19cmでした。


「FOX-BASE」の前方左右の角には、三角のスカートがついていました。
「ソロベースEX」にはありませんが、特に隙間ができるというわけでもないです。


重量

スペック上の表記は、
 ソロベースEX:5.2kg
 FOX-BASE:6.7kg

その差は1.5kg。

車に積むなら全く問題ないですが、管理人の主な移動手段であるカブに積むとなると見過ごせない差です。

各パーツの重さを実測してみました。

 BUNDOK
ソロベースEX
FUTURE FOX
FOX-BASE
3,600g3,500g
インナー490g515g
ポール
935g860g
ペグ200g900g
ロープ、キャップ180g310g
収納袋210g250g
総重量(実測)5,615g6,345g
総重量(仕様表記)5.2kg6.7kg

スペック表記よりも、ソロベースは重く、FOX-BASEは軽いという謎の結果..。
実際の重量差は700gほどでした。


パーツ別にみると、一番大きな差があったのが、ペグです。

「ソロベースEX」に付属のペグは、アルミのVペグ。重さは実測で1本11gでした。

「FOX-BASE」には、スチールペグ(長さ22cm、直径6mm)が付属しています。こちらは50g。

付属の本数は18本ですので、約700gの差になります。
重さの差はほぼペグの違いということになります。


意外だったのが、幕の重さ。
FOX-BASEの方が、全体のサイズ、前室が大きい分、重いと思いましたが、実測ではわずかに軽いという結果。

生地の面積は明らかに広いはずなので、それでも軽いということは、生地の薄いのか、あるいは綿とポリエステルの配合が違うとか?

生地のチェックで、FOX-BASEの方が遮光性がやや劣るように感じたのも、重さの違いにあらわれているのかもしれません。


その他にも、ポールは、FOX-BASEの方が長いのに軽かったり、ロープの差が意外にあったり、細かい違いがあります。


付属品等の比較

ペグ

「ソロベースEX」のペグは、アルミのVペグ。

強度もなく、長さも短いので、正直このまま使いたくはないペグです。

「FOX-BASE」のペグは、スチールペグで、長さ22cm、太さ6mm。
それなりにしっかりはしているので、石などがない地面なら問題なく使えると思います。
ただ、18本で900gはちょっと重い。

バイクなど、積載に制限のある移動手段の場合は、他のペグに交換した方がいいかもしれません。

管理人は、ユニフレームのジュラペグ(約17g)を使っています。

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そもそも、18本も要るのか?という気もします。

メインポールの立ち上げで4本、幕の固定で6本、インナー固定で2本、前室立ち上げに2本で、合計14本。
残り4本の出番はほとんどないかもしれません。


ポール

前室が高いFOX-BASEの方が、前室用ポールが長くなっています。
でも、ポールの重さは、FOX-BASEの方が軽いです。わずかな差なので、強度に影響するほどではないと思います。

先端の形状も違います。
FOX-BASEのポール先端はギザギザになっています。
設営時にエンドキャップが抜けにくく、設営しやすくなっています。
ただし、ギザギザしていると、エンドキャップの穴と密着できず、隙間から水が入ってるかも? そこまでに気にする必要はないのかな。


ロープ

ロープの太さが結構違います。

FOX-BASEの方が、かなり太くしっかりしています。

ソロベースEXのモノでも、切れるような心配はないですが、FOX-BASEはより安心感があります。


FOX-BASE購入者の声

FUTURE FOXの商品ページに購入者のレビューが、公開されています。

概ね高評価ですが..

公式ページのレビューより

薪ストーブで使用したらスリーブの所が熱で収縮した・・・ 熱対策で煙突&煙突ガードの両方に耐熱1600℃のバンテージ巻いてたのに・・・

公式ページのレビューより

ベルトから水が上がって染みて来た? 撥水加工してあるはずだが絞れるくらい水を含みました。 ソロベースEXはそんな事なかったのに、楽しみにしてただけに残念です。

といったレビューも。

撥水加工は、いまいちなのかなぁ?
信頼と実績の「ソロベースEX」にも、まだまだ勝ち目はありそうです。


オプションパーツ

両製品とも、さらに便利に使うためのオプションパーツが用意されています。

前幕

パップテントは、前方の跳ね上げを閉じてしまうと、かなりスペースが狭くなってしまいます。
スペースを確保したい場合は、前幕がおすすめです。

BUNDOK ソロベースEX用 フロントウォール


FOXBASE メッシュ前幕 オールシーズン対応

それぞれ前幕のオプションが用意されています。
FOX BASE用はメッシュにすることもでき、夏でも快適。

ソロベースEX用はメッシュはありませんが、FUTURE FOXからソロベースEX用のメッシュ付きの前幕が発売されています。

FUTUREFOX メッシュインナー付き パップテント用前幕 ソロベース EX (BDK-79EX) 対応


二又ポール

二又ポールは、テント内に垂直に建てるポールの代わりに使用するポール。ポールによるデッドスペースがなくなり、テント内を効率的に使うことができます。

FOX-BASEには、煙突用の穴もありますので、薪ストーブを使うなら必須アイテムですね。

BUNDOK(バンドック) ソロベース用 フタマタ 1本 居住 空間 BD-79


FOX-BASE 二又ポール 1本(片側のみ)

こちらもそれぞれ用意されています。
FOX-BASEには、ハンギングチェーンが付属しています。


薪ストーブを使うには?

FOX-BASEはテント内での薪ストーブの使用も可能となっていますが、煙突用の穴を使用する場合は…

煙突に耐熱ウールを巻き、プロテクターを被せれば、本製品でも問題なく薪ストーブをご使用いただけます。

とのことです。

プロテクターの推奨サイズは、直径120mm。
Soomloomなどから、適合するプロテクターが出ています。

Soomloomテントプロテクター 304ステンレス メッシュタイプ 長さ36.5/50cm 煙突パイプɸ55~75mm適用 耐熱/放熱 耐食性 薪ストーブテント保護 キャンプ/アウトドア
Soomloom

プロテクターが適合する煙突の直径は55~75mm。
パップテント内に設置できそうなコンパクトなストーブであれば、適合するものも多そうです。


FOX-BASEの公式ページに登場している薪ストーブは、こちらのようです。

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ジーストーブ
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最近は、バイクに積めるような超軽量コンパクトな薪ストーブも登場しています。

チタン製で、わずか1.2kgのモノもありました。
FOX-BASEで使うには、プロテクターなども必要ですが、バイクで薪ストーブキャンプも可能かもしれませんね。


まとめ

「ソロベースEX」は、まだ1度しか張っていませんし、「FOX-BASE」は現物がなく、公式サイト以外の情報が何もないので、ちょっと比較するのは時期尚早かもしれませんが、とりあえず、わかる範囲でまとめてみました。

後発の「FOX-BASE」は、人気の「ソロベースEX」を研究し、多くの面で「ソロベースEX」を超えるスペックになっています。

ただ、いままでにない前室のデザインとなっているので、この評価は実際に使ってみないとわからないですし、好みもあるかもしれません。

デザイン的には似たものが多いパップテントですが、その点「FOX-BASE」は、見た目の差別化ができるのはいいですね。

「FOX-BASE」の登場で、まだまだ新しいデザインが出てくるかもしれません。そちらも期待です。

焚き火陣幕比較!! 「バンドックBD-523」 VS Amazon中華系メーカー。

2021年12月18日

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